【終了】昆虫食のひるべ101 ワークショップ「ハチノコとウナギ食べ比べ実験」へのお誘い

ひるべ1012017年9月24日(日)13:50open  14:00start
予約2500円+1drink500円 当日300円高 定員20名
会場 JR中央線阿佐ヶ谷駅前、カフェバー「よるのひるね」
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ハチノコはウナギの味によく似ているとグルメ漫画『美味しいぼ』に出てきます。味覚センサーでもぴったりかさなります。どこが似てどこが違うのでしょうか。今回はこの二つをじっくり味わってみましょう。他にハチノコを使ったメニューもあります。乞うご期待。
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※当日撮影した写真など他で利用することがあります。ご承知おきください。
※昆虫を初めて食べる際の注意
まれにアレルギー症状がおこる場合があります。
エビ・カニなど甲殻類アレルギーの方は少量からお試しを。
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ご予約は下記まで。
●昆虫料理研究会
・昆虫食彩館:http://insectcuisine.jp/?p=752
・内山:entomophagy@shichigatsudo.co.jp
●よるのひるね
・電話:03-6765-6997
・E-mail:yorunohirunepro@gmail.com
・http://yoruhiru.com
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【再掲】陸自サバイバルレシピ「昆虫の食べ方」について(初出:2006年3月3日)

陸上自衛隊のサバイバル訓練用に虫レシピがあったことが情報漏洩で分かった。ところがこのレシピを見ると、間違っている点や、書き足りない点が散見される。クモの味はチョコレートそっくりなどあまりに実際と異なる記述があり、実食によるものとはとうてい思えないレシピである。そこで誤解をなくして正しい昆虫食理解のために、以下に対象種ごとの説明と食べ方を簡単にまとめておくことにした。参考までにまず自衛隊のレシピを掲げ(【陸自】と表記)、つぎに我々の実食体験に基づくコメントを掲載したい。

●カマキリ
【陸自】羽をむしってから焼いたり、炒めたりしよう。煮てもよい。
ふつう羽と足を取ってから揚げが最も食べやすい。線虫が寄生している個体が多いが毒ではない。気になる場合は開腹して除去するといい。秋季の卵を孕んだお腹の大きなメスとの出会いは幸福な瞬間といえる。さっと揚げて頭部を持ち手羽元を食べる要領で腹部をかじる。卵のクリーミーな甘みが絶妙である。また卵嚢を冬季に採集しておくこともおすすめする。春になるといっせいに孵化するので、野草などと合わせてかき揚げにしてもうまい。

●カブトムシ
【陸自】幼虫の焼いたものは香りもよく、一度食べたらやみつきになりそう。成虫は羽や足が焦げる程度に焼こう。
昆虫の味は餌に左右される場合が多い。カブトムシはその典型といえる。幼虫は一見ぷりぷりしてうまそうに見えるが、腐葉土臭がひどくてそのままでは食べられたものではない。内臓をよく洗い、塩とおからを詰めて1週間ほど臭みをぬき、もう一度よく洗って今度は塩と唐辛子など詰めて本漬けする。こうして1ヶ月漬け込む。これでなんとか食べられるようになる。成虫はクヌギなどの樹液を好むため臭みはいくぶん薄まる。

●クワガタムシ
【陸自】カブトムシと同じようにして食べる。
幼虫はカブトムシとまったく別物である。クワガタムシの幼虫は主に朽ち木を食べて育つ。したがってカブトムシのようなひどい臭みはない。揚げたり焼いたり炒めたりして普通に食べることができる。成虫は開いて飛翔筋の発達した胸部が美味。

●カミキリムシ
【陸自】幼虫はテッポウムシという。生でもいけるし、焼いてもよい。生のあじは刺身のトロに似ている。
本種は昔から昆虫食の王様と言われている。宜成るかなである。彼らは生木に孔を開けて産卵する。孵化した幼虫は生木をまっすぐ食べ進む。弾丸が貫通したような孔を開けるのでテッポウムシとも呼ばれている。かつては薪割りなどでよく見つかったが、いまでは採集が困難である。ゆえに夢の食材といえる。食べ方はクワガタムシと同じである。

●クモ
【陸自】足を取ってから食べる。味はチョコレートそっくり。
クモは昆虫とちがって外皮が柔らかなのでとてもたべやすい。お勧めは晩秋のジョロウグモのメスである。黄色に真紅の結婚色があざやかなクモで、わりあいまとまって網を張っているので大量捕獲もできる。 から揚げにすれば足もパリパリ香ばしく食べることができる。しかも長い脚の形が揚げると様々で、変化の妙を視覚でも楽しめる。外皮がやわらかいのでゆでても美味しい。さっとゆでても赤や黄の体色は消えない。塩・コショウでいただく。淡泊で癖がなく、卵がつまっている場合は一定の歯ごたえがある。チョコレートの味がするという風評は嘘で、つぶしたときに出るどろっとした体液がチョコレートを連想させるためだろう。

●シロアリ
【陸自】生のままが最高。太くて古い幹にいっぱいいる。
栄養的にも味覚的にも優れた食材であることは確かだが、小さいので量の採集が大変だ。

●ムカデ
【陸自】あまりおいしくはないが、唐揚げにしてみよう。
付け焼きがうまい。大型は串にさして焼いてもいい。お好みのタレをからめて焼くと香ばしい匂いが食欲をそそる。酒の肴によく合う。

●ハチの子
【陸自】生でもOK。炒めたり、煮てもよい。ただし捕まえるときは親蜂に刺されないように注意すること。
あまりにも有名である。味噌で炒めて飯盒にまぜたら、アウトドアでのこの上ない贅沢ランチだ。クロスズメバチが定番だが、よく見かけるアシナガバチの幼虫もそれなりにうまい。ほんのり甘い風味が幸せな気分にしてくれる。

●サクラケムシ
【陸自】唐揚げがよい。エビの唐揚げのような味がして絶品。
本種は何らかの条件下で集団発生する。葉がなくなると幹が埋め尽くされるほどの集団となって別の木へ移動する。このとき一網打尽である。揚げるか炒めるかが基本だ。桜の香りが特徴。

●イモムシ
【陸自】焼いて食べる。ポンと皮がはじけたら食べ頃だ。
さなぎになる直前の芋虫は外皮の内側に油がのって旨い。そのまま熱を通すとせっかくの中身が飛び出てしまうので、お尻の先を小さく切っておくことが大事である。そうすればはじけることもないし、味もよく染み込む。

●ウジ
【陸自】佃煮がおいしい。生でも大丈夫。ただし、ホタルやナメクジには手を出さないこと。ホタルの発光体には猛毒がある。ナメクジを生で食べると下痢をするし、高熱が出る場合もある。
ウジというとハエを連想するが、【陸自】はなにを差しているのだろうか。ハエのウジを生で食べて大丈夫とはとても思えない。ホタルやナメクジもウジの範疇には入らない。ウジをハチの子やアリの子と考えるならば、場合によっては少量なら生で食べられないことも無いが…。ホタルはわれわれも食べたことはない。毒があることは確かだが、猛毒ではない。大量に食べなければ問題はないだろう。 ナメクジは陸貝の一種である。エスカルゴの家無しバージョンと思えばいい。ゆでて三杯酢でいただくと、しこしこした歯触りは逸品である。

(再掲に当たって加筆訂正した)

【再掲】虫を安心して食べるための注意点(初出:2010年5月8日)

自然毒とはなにか。フグ毒のテトロドトキシン、キノコ毒のムスカリン、アマニタトキシンはよく知られている。有毒な虫では、クモ、サソリ、ムカデ、ハチ、アリ、ドクガ、ツチハンミョウなどが挙げられる。ただ日本に生息する虫の毒は微量だし、ペプチド構造(小型タンパク質)が多く、しっかり加熱することで失活するものがほとんどである。毒が直接血液内に入ると危険だが、食べた場合は強力な胃酸の働きで減毒される。ただし採集や調理の際は細心の注意を払おう。スズメバチなど刺されなくても傷口などに毒液が入った場合アナフィラキシー症状を起こす場合もある。マツカレハは毒針毛があって刺さると激しい痛みを感じるが、食べると美味との記録もある。
「まず七輪に火をおこして松毛虫(マツカレハのこと─筆者)を網の上に並べる。すると、熱いから網の上で暴れるので毛もおちてしまう。焼きすぎるとうまくない。箸で押さえるとジュッジュッと汁がでる程度がよく、口に含むようにしながら噛むと青汁が出て、松くさいようななんともいえぬ香りがツンと鼻にぬけて、これに親しみだすとやめられない」(歩く食通の会編(1971年):『全国珍味ゲテモノ案内』、双葉社、123〜124頁。)

例外的に猛毒カンタリジン(致死量30ミリグラム)を体液に持つ昆虫がいて注意を要する。マメハンミョウ(ツチハンミョウ科)、アオカミキリモドキ(カミキリモドキ科)が代表的な種である。これらは食べてはいけない。マメハンミョウは特に毒の量が多く、乾燥粉末数頭分で致死量といわれている。あやまって触れると火傷状の水膨れになりヒリヒリ痛む。両者とも普通種で、マメハンミョウは成虫は豆の葉を食べるが、幼虫はイナゴの卵を食べる。最近減農薬でイナゴが増えたことから本種も増えつつある。アオカミキリモドキは夜間よく灯火に飛来する。

現実的にはマメハンミョウを相当量食べる機会はないとおもわれるが、次のような症状が出たら要注意である。吐き気、嘔吐、腹痛、下痢など。血圧低下、尿毒症、呼吸不全などで死亡する場合もある。
またアオバアリガタハネカクシはペデリンという毒を体液に含んでいる。カンタリジンよりは毒性は弱いが、これも食べないほうが無難である。皮膚につくと線状皮膚炎になる。

有害な寄生虫では、カタツムリ、ナメクジ、タニシなどに広東住血線虫(脳や脊髄の血管や髄液の中に寄生し、髄膜脳炎の症状を起こす)が、サワガニに宮崎肺吸虫(咳と血の混ざった痰が出る)が寄生していることがある。これらは熱を通せば死滅する。触れた手も石鹸でしっかり洗うことを習慣づけよう。
アレルギー体質の人も注意を要する。甲殻類アレルギーの人は食べないほうが無難である。もしくは少量ずつ試してみるといいだろう。甲殻類アレルギーのアレルゲンはトロポミオシンという物質であることが分かっている。タコやイカなど軟体動物アレルギーのアレルゲンでもある。同じ節足動物であるクモ類のダニや昆虫類のゴキブリなどによるアレルギーもこのトロポミオシンが関与している。したがってダニアレルギーの人も注意が必要である。甲殻類アレルギー体質ではなくとも何らかのアレルゲンを体内に残した虫を食べて発症する可能性もあるので、一昼夜ぐらいのフン出しは食味以外の意味もある。
農薬汚染については、最近は減農薬とはいえ、やはりいくつかの注意点を挙げておきたい。通常の食品は「食品衛生法」で残留農薬の基準値が決められている。だが野生食材を食べる場合は各自で判断するしかない。採集する周辺に農薬が使われていないかをチェックすべきである。薬剤が使われている場合は残留している可能性もある。特にゴルフ場周辺などは判断しにくいので、むしろ採集を避けるほうが無難である。

【終了】高田馬場で昆虫食を楽しむ会へのお誘い

米とサーカス4月高田馬場で昆虫食を楽しむ会へのお誘い
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2017年4月8日(土)13時―16時
会費2500円 予約制
会場 高田馬場駅徒歩1分、獣肉酒家「米とサーカス」
新宿区高田馬場2-19-8
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4月は「中華特集」です。
ご予約をお待ちしています。
●セミとサクサンのチリソース
●バグミックス大根餅
●ツムギアリの中華サラダ
※材料の都合で変更になる場合があります。
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※当日撮影した写真など他で利用することがあります。ご承知おきください。
※昆虫を初めて食べる際の注意
まれにアレルギー症状がおこる場合があります。
エビ・カニなど甲殻類アレルギーの方は少量からお試しを。
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ご予約は下記まで。
●昆虫料理研究会
・昆虫食彩館:http://insectcuisine.jp/?p=752
・内山昭一:entomophagy@shichigatsudo.co.jp
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560 千葉セミ会のお土産

8月26日に千葉の新松戸でちょっと遅い「千葉セミ会」が開かれた。これは千葉県に住むほそいさんと葉山くんが企画した会だった。案の定幼虫はほとんど出なかったが、内山が幼虫は持参して、楽しく美味しいイベントができた。ほそいさんが大写しになった「週刊新潮」の取材もこの会だった。
セミ親子の串揚げ
セミ幼虫の燻製
ツムギアリとイチゴジャムのカナッペ
オリーブオイル漬けカイコのカナッペ

セミ幼虫は出なかったが、その代わりコガタスズメバチの巣を発見した。日が暮れてから、みんなが遠巻きにするなか、記者の方が持参した脚立に上り、捕虫網に巣を落とした。電車のなかでテロ化することなく無事持ち帰り、甘くとろける初物を味わった。