237“昆虫食”を囓る〜中学三年生の昆虫食研究ノート〜



昨年12月のブログ214でも紹介したが、写真の虫鍋敷きを彫った小林君(現高校一年生)のすばらしい研究ノート「“昆虫食”を囓る」を、ホームページ「昆虫料理研究」に掲載した。彼は中学三年の総合の時間に、自由研究「国際理解:日本の伝統文化」で昆虫食を研究テーマに選んだ。昨年の秋のバッタ会にも参加して、実体験をふまえ貴重な研究成果を発表している。詳細はホームページをご覧いただくとして、彼が書いたまとめを引用したい。
「今回いろいろと調べたりしてきて思ったのだが、自分たちは食品を食べる際になにを考えて食べているのか、ということだ。
 僕は昆虫食を体験する機会として「バッタを食べる会」に参加したが、そこではメインの食材となるバッタを自分たちの手で「捕まえる」ということをした。網で一生懸命に捕まえたトノサマバッタ、ツチバッタを天ぷらにするべく油に放り込む。しかも生きたままで。僕はこのときバッタに対して、ある種の尊敬の念、「自分の身を食べさせてくれて、ありがとうございます。」のような感情が沸き起こった。そして、日頃それができていない自分にも気がついた。
 僕たちは毎日自分が生きていられるのは、牛の肉、豚の肉、魚の肉を食べてこそだと実感しているのだろうか。生き物を殺して、その死骸を食べているのだとわかっているのだろうか。加工されたハムに、腹を切られ、もだえ苦しんだ後に首を切断されて死んだ豚の叫びが染み込んでいることに、気がついていないのだろうか。
 僕たちは生き物を自分の手で捕まえて、自分の手で殺して食べるという過程を失った結果、命の大切さを知るという機会をも失ってしまったのではないか。僕はそう思う。
 この調べ学習では、昆虫食のことだけでなく、そんなことも分かったような気がする。」


237“昆虫食”を囓る〜中学三年生の昆虫食研究ノート〜” への13件のコメント

  1. はじめまして。ムカデがなんとも美味しそうなので、トビズムカデ料理で検索してこのサイトに来ました。虫は食べてみたいのですが、寄生虫などが恐く、手をだしづらいです。また、ムカデなどのように毒のある虫もいるので、食べていいのかよく分かりません。すみませんが、安全な料理方法などを教えていただけないでしょうか。僕は虫入りチャーハンをつまみに、マムシ酒ならぬ昆虫酒(できればムカデ酒)を飲んでみたいのですが。

  2. 長文駄文失礼しました。別に命の大切さを考えることは悪いとは思っておりません。道徳というものは人間が考えた生存のための文化でしょうし。ただ、それを他の生物に当てはめるのは自己満足に過ぎないと思わざるを得ないのです。

  3. ムカデの成体は付け焼きが一番です。砂糖・味醂・酒・醤油など合わせて付け汁を作り、フライパンで付けながら両面をこんがりと焼きます。ムカデは漢方でも使われているようで、あのほのかな苦みが特徴で、いかにも体に効きそうです。

    なかなか成体をとるのは大変ですが、幼体でしたら倒木を割るとけっこう簡単に採集できます。いちばんおすすめなのは、小さなフライパンと油と塩・コショウを持参し、その場で揚げることです。サクサクした食感が病みつきになります。揚げてチョココーティングするとチョコポッキーか小枝チョコに変身します。

    虫を食べる注意は、調理前によく手を洗うことと、必ず火を通すことです。ムカデやハチの毒は加熱することで無毒化されます。またアルコールに漬けても無毒になります。ただツチハンミョウ科の昆虫はカンタリジンという猛毒物質を体液にもっているので注意が必要です。とくにマメハンミョウは要注意です。知らない昆虫を一度にたくさん食べないことが肝要です。

    ムカデ酒もいいですが、ゴキブリ酒を飲み、カイコサナギ入り炒飯を食べるのもおつです。

  4. 社会的動物である人間は時代の思潮に支配されがちです。ブラックバスが良い例で、5年前までは善だったのがいまでは悪の権化のように憎まれ、またそう演出されています。昆虫を食べるという行為の解釈が時代を反映せざるをえないのも、ある面でやむを得ないのかもしれません。この点に関してはなんらかの場で議論を深める必要がありそうです。

  5. 小林君は私の理想の生徒です。
    私は日々
    私の教える生徒の中に、
    彼のような「気づき」をもつ生徒が現れることを願って
    教育に携わっています。
    彼の「気づき」は誰の賜物だろう?
    親か?教師か?内山氏か?彼本来のものか?
    興味があります。

  6. 最近、初物を頂きました。
    何の幼虫かはららさんに聞いてみないと判りません。

    竹製の高箒の柄を割ったら、
    ぱらぱらと10匹ほど飛び出したんです。
    長さは15mm、太さは5mm程度です。
    姿はハチの子そのものです。
    色は薄い黄色です。(スズメバチ類よりはかなり黄色い!)
    皮はやや硬く丈夫です。
    20mm位の間隔で茶色い紙質の物で仕切りがありました。
    餌となる物や排泄物は見られませんでした。
    焚き火をしていたので、
    写真を撮る間もなく、
    まして成虫になるまで待とうという余裕もなく
    半分に割った竹の上に載せて
    炙ってそのまま頂いてしまいました。
    香ばしくて美味しかったです。

  7. よもぎたさん、中国の竹虫タケツトガの親戚でしょうか。あるいはひょっとしてベニカミキリでしょうか。だったら美味しいはず…。いずれにせよ初物とはうらやましい。

  8. タケツトガだったら足があるんじゃないでしょうか。
    カミキリムシは体型が独特なので、これもわかりそう。

    仕切りの中にウジ状の幼虫だったら種類まではわからないけどハチのような気がします。
    餌が入ってなかったのは不思議ですねえ。

    よもぎたさんのところは色んな虫がいそうでうらやましいです。
    ↓こんなトラップをしかけておいたら来年も食べられるかも?
    http://www.nat-museum.sanda.hyogo.jp/insect-museum/guide/sec-7_new.html

  9. そうですよねえ、しばらくカミキリを食べていないので幼虫の幻想が…。ご紹介の竹トラップ、面白そうですね。ぜひとも試してみねば。

    それはそうと今月の試食会はちらし寿司を構想中、いろんな冷凍昆虫をちらして食べようかと…、ご都合いかがですか。

  10. 呼びました^^;
    おっしゃる通り
    タケツトガでもなく
    カミキリムシでもなく
    やっぱりあいつはハチだと思います。
    しかし、
    我ながら、
    記録もせずに全部食べてしまったとは
    (一匹は生徒に食べさせましたが・・・)
    情けない・・・><

    昨日から、
    異動で別の学校になりました。
    が、環境はあまり変わりませんので、
    トラップを試してみたいと思います。
    近くに平地林がありますので、
    虫は豊富そうです^^

  11. 異動とは落ち着くまでしばらくたいへんですね。タガメ飼育の生徒さんとはお別れですか。でも小林君のような生徒との出会いがあるよう願っています。

  12. しばらく見てませんでした。すみません。
    ちらし寿司、いいですねー。
    でもわたしは早く虫取りの季節にならないかなと思っています。
    やっぱり野外でつかまえたものを食べるのが楽しいですねー。

  13. 同感です。5月が待ち遠しいかぎりです。予期しない虫との出会いと美味しさはアウトドアならではの醍醐味ですね。

    ところで今年も先週、冬場に採取しておいたカマキリの卵のうを部屋の壁に吊し、孵化の準備をしました。冬にあまり取れなかったので、寄生虫がついていないことを願っています。

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