昆虫料理

017 女郎蜘蛛の恋の季節

ジョロウグモの恋の季節の到来だ。立派な円網の中心にお腹の赤い成熟した大きなメスが陣取っている。その近くに目を凝らすと豆粒ほど小さなオスが交接の機会をうかがっていたりする。オスの存在感のなんと希薄なことか。 思い立って近くの林道を歩く。ジョロ...
昆虫料理

016 子持ちカマキリと卵のう

カマキリにはファンが多い。人を恐れず、人の手から餌を捕るし、害虫を食べるから益虫の範疇に入る。眼や頭の動きを見るのもあきない。ペット的要素がある。オガミムシとかネギサマとか呼ばれ親しまれている。 そんなカマキリだが、嫌われ者の代表のゴキブリ...
昆虫料理

015 アブラゼミ幼虫の佃煮

セミ幼虫は揚げ物にすると最高においしいのは経験済みなので、今回は昆虫料理の伝統的な佃煮を初めて試してみた。 アブラゼミ幼虫10頭(7月末に採取して冷凍保存したもの) 砂糖 大2 みりん 小2 酒 小2 しょう油 小2 ショウガ 少々 やはり...
昆虫料理

014 秋の味覚

今年も実りの秋を迎えた。虫食い仲間では、秋といえばやっぱりバッタだ。思わず仮面ライダーの風貌を思い浮かべる。さらに香ばしいサクサクとした食感も。ということで、10月15日、第20回昆虫料理研究会例会・試食会を開催。 さあ集合の午後1時、前夜...
昆虫料理

013 「昆虫料理のパイオニア」

生配信のネット番組「CTVNニュースイグザンプラー」に電話出演した。優良サイトを紹介するコーナーで昆虫料理研究会のホームページを「昆虫料理のパイオニア」として紹介するので、電話で昆虫食について質問に答えてくれというもの。ネット配信番組という...
昆虫料理

012 パクナムストア

JR青梅線福生駅下車数分にこの店はある。タイ、フィリピンなど東南アジアの食材を主に並べている小さな食料品店だ。しかしここは私にとってかけがえのない店である。なんとここでタガメとツムギアリが買えるのだ。東京周辺でここ以外に買える店を寡聞にして...
健康

011 ピエリシンエ

なにやら聞き慣れない言葉だが、これはがん細胞を壊す働きが実験で証明されたタンパク質のことだそうだ。この物質はモンシロチョウのサナギと幼虫に含まれるらしい。以下寄生虫博士として有名な藤田紘一郎氏の著書から引用する。 「若林敬二国立がんセンター...
昆虫料理

010 食品衛生責任者

先日講習会を受けて食品衛生責任者の資格を得た。「安全で衛生的な食品を提供すること」が資格者の責務だそうで、レストランなどでは必ず有資格者をおかなくてはいけないことになっている。写真のような表示板の掲示も義務づけられている。 マスコミの取材や...
昆虫料理

009 芋虫とパプリカのリゾット詰め煮込み

「夕顔を蛾の飛びめぐる薄暮かな」(杉田久女) 「ある晴れた夏の宵、夕顔畑の白い花を飛び交う蛾を目にしたら、それは夕顔別当(エビガラスズメの別名)に違いありません。満天の星空から舞い降りた天蛾たちが、朱縞の腰巻もあでやかに、長い舌をシュルリと...
昆虫料理

本日の仕入れ

【エビガラスズメ幼虫】3頭 朝、出勤途中、多摩川沿いの舗道にて、道路横断中を採取。 【エンマコオロギ】5頭 今朝、家庭菜園にて採取。名前に似ずコロコロリーと美声を響かせている。