■ヤマトゴキブリ
台所に出没するヤツとちがって小柄で樹液が好みとあって、口に入れるのにもそれほど抵抗はなかった。酢醤油で食べる。空揚げのため、残念ながらこれがゴキブリの味というのはわからない。淡泊。甲虫類やバッタ類とちがって柔らかく外皮が気にならない。丸ごと食べられるのがいい。ただし夜間の屋外なので食材がよく見えないという問題がある。明るい中で食欲がどうなるかは試してみないと分からない。時間をかければ大量に捕れるのが強み。
レシピ1
フライパンで炒ってサクサクした食感を楽しみたい。塩をふる。派手でカラフルな皿が似合いそう。
レシピ2
佃煮にして「ザザムシ」だといって出せば誰もが珍味と感じるに違いない。クッキーなどではさみレタスなどを敷いた白い皿に盛るのがいい。
■ガ類
前回の「噛むとプチプチした歯触り」を期待。しかし今回は卵をもった個体に遭遇できなかったらしい。そうした歯触りを実感できなかったのはとても残念。時期的に産卵が終わってしまったメス個体が多いせいだろうか。暗かったため雌雄の判別もできなかった。やはり酢醤油で食べる。味はゴマ油の空揚げのため淡泊。これも丸ごと食べられるのがいい。翅はパリパリした歯触り。鱗粉を気にする向きもあるが、揚げてしまえば全く気にならない。
レシピ
翅をむしり、カリッと揚げ、チーズで巻いて洋風、もしくは海苔を巻いて和風、キムチなどが合いそう。
■カブトムシ(メス)
外皮が硬いのでざっと茹でてから空揚げ。なにしろ1頭なので切り分けて小片を食べる。酢醤油。胸部に多少の肉感がある。しばらくクチャクチャ噛んでから硬い外皮と翅を吐き出す。味はやはり淡泊。昆虫食の盛んなタイの塩茹でしたガムシ、コガネムシ類を食べたことがあるが、茹でただけだと多少の臭みがある。カブトムシも似たような味だろう。
レシピ
できるだけ大きなオスを1頭用意。さっと塩茹でし、胸部に切れ目を入れ、臭みけしに香辛料をふりかけ皿にもる。ズッコラあたりを添える。味付けはトマトケチャップがいいだろう。
(内山)