サクサンを納豆に入れたらどうか。カイコ納豆が好評だったのに気をよくして、サクサンも納豆に入れてみた。するとちゃんと納豆になった。今回も多摩川のオギを使った。野生の納豆菌は強いと感心。とはいえさすがにサクサンは皮が硬くて丸ごと食べられない。そこで写真のように中身を取り出して蒸したニンジンの皿に盛った。左が味噌和え、右が醤油和え、両者とも大豆由来である。中央に納豆そのものを盛って両者の仲立ちとした。
サクサン味噌納豆(写真左)
サクサン納豆自体はねっとりしていて軟らかく煮た里芋の食感だが、味噌を加えることでねっとり感が抑えられ落ち着いた味わいになる。
サクサン醤油納豆(写真右)
クリーミーなまろやかさが加わった。どことなく練りゴマに似た風味もして不思議な味を醸し出している。
ニンジンに包み込んでいただくと、蒸したニンジンのほのかな甘さがミックスされ、シコシコした歯触りもアクセントとなる。派手さはないがじんわりと効いてくる玄人好みの一皿ではなかろうか。
129 サクサン納豆
