NHK『食彩浪漫』3月号の特集は“うどん”。簡略版レシピが目に入った。このやりかたで二種類のむしうどんを作ってみた。「カイコうどん」と「タガメうどん」である。カイコさなぎ粉、タガメチリペーストを小麦粉に混ぜ込んだものだ。試作なのでそれぞれ50gずつ作った。
材料
カイコさなぎ粉 小1
タガメチリペースト 小1
小麦粉 100g
水 40ml
塩 5g
ポリ袋 2枚
のし棒
作り方
1 小麦粉、水、塩を半量ずつポリ袋2つに分け、それぞれの袋にカイコさなぎ粉、タガメチリペーストを入れてよくこねる。
2 ビニール袋から生地を出し、打ち粉をふったまな板にのせて丸め(上の写真)、薄くのす。
3 数ミリ幅に切る。
4 たっぷりの湯で10分ほどゆでる。
これで出来上がり。さっそく出来立てを試食してみた。
「カイコうどん」(写真右)乾燥した粉末を使ったので臭みはかなり薄まり食べやすい。それでもじわりとにじむさなぎの自己主張を感じるがとげとげしくはない。今回は50gの小麦粉にたいして小さじ1のカイコ粉を入れたが、自己主張の強さは好みのさじ加減ということか。
「タガメうどん」(写真左)チリの辛みの後からフルーティーなタガメの香りがやんわりと効いてくる不思議な二重奏。病みつきになるかもしれない味だ。
「たぬき」でもましてや「さぬき」でもない「てぬきうどん」である。なので弾力に欠けるのは否めない。これではよもぎたさんに怒られそうだ。「本格的」となると生地の足踏みとねかしにとことんこだわる。「つるつる、しこしこ」の食感がこれにより生まれる。今回の簡略版はこの過程を省略したもので、思い立ったら手早く出来るのが利点だ。これなら試食会でもこねるところからやれる。初級者には虫体が見えないのがなによりだ。ただ中級・上級者には邪道だとお叱りを受けるかも……。
コメント
試食会などで提供するなら、ポリ袋に二重にして入れて、
手持ち無沙汰な人が踏んでいればいいかもです。
りかさん、おっしゃるとおりですね。場所が確保できたら「あしぶみ工程」も加えましょう。いくぶん本物に近づくかもしれませんから。
怒りませんよ(笑)
と言うよりやってくれましたねえ。
先を越されてしまいました。
ま、そばよりはうどんの方が、
虫の風味も色合いもよく分かるから正解かもしれませんね。
クッキーとかチヂミよりもいいかも。
つるつるしこしこ・・・食べたいなあ^^
あ、そうだ!
耳うどんのが試食会には向いているかも。
簡単だし^^
餃子の皮に練りこむのも手かな?
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はじめまして、売れないイラストレーター(?)をやっております檸檬と申します。
こちらのサイトを自分のブログ(「啓蟄によせて」というタイトルの記事。URL=http://yaplog.jp/lemon-lime/archive/581)で紹介させていただいたのですが、問題なかったでしょうか?
メールアドレスがわからなかったので、非公開コメントにて書き込みさせていただきました。
何か問題がありましたら、ご面倒ではございますがlemon_lemonade_2004★yahoo.co.jp(★を@に変換)にご連絡いただければと存じます。
話は変わりますが、以前の記事に小泉武夫先生のご本が紹介されておりましたね。学生時代、先生の講義を受けたことがあるのですが、どの食材も美味しそうに話されていて、興味深い講義でした。
私は虫を食した経験がほとんどありませんが、もしかしたら、あの先生ならカブトムシの幼虫も美味しくいただいてしまうのでは・・・と思ってしまいました(笑)
以上長々と失礼いたしました。
タガメってフルーティーなんですかぁ?
水生昆虫マニアの知り合いがいて、タガメを飼いたがっていましたが、
タガメが食べれるなんて知ったらかなりショックだと思う・・・
カイコのうどんは興味津々ですねぇ・・・
釣り道具屋でカイコの粉を売ってるけどあれでいいの?
食用として使うのはタイ産のタガメです。日本のタガメより一回り大きく、「バナナの香り、洋ナシの味」がします。日本のタガメはそれほど顕著に臭覚や味覚を刺激しません。
釣具屋でどういうものを売っているか知りませんが、出所不明のものはあまりおすすめできません。やはりサナギを入手されてご自分で粉末にされるのが一番です。それだと安心して食べることができますし、不安がないだけ美味しくいただけるのではないかと思います。