カマキリにはファンが多い。人を恐れず、人の手から餌を捕るし、害虫を食べるから益虫の範疇に入る。眼や頭の動きを見るのもあきない。ペット的要素がある。オガミムシとかネギサマとか呼ばれ親しまれている。
そんなカマキリだが、嫌われ者の代表のゴキブリと近縁なのだ。分類学ではカマキリ目はゴキブリ目から直接進化したものとされている。だからいざ食べるとなると敬遠されるかもしれない。それにしばしば長細いハリガネムシに寄生されてもいる。
そうした心的障害がクリアできれば、やはりこの季節、お腹に卵の詰まった子持ちカマキリを堪能することができる。揚げても茹でてもいいが、茹でたほうがより卵の旨味を感じられるだろう。
菜園で子持ちらしきハラビロカマキリを発見、そばにあったチョウセンカマキリの卵のうも採取した。
お腹をさくと予想通り写真のように黄色い卵が詰まっていた。ハリガネムシもいない。内臓を取り除いて2分茹でる。さて試食。しょう油をたらして卵をすする。いささか粉っぽい。ぷちぷちした歯触りにかける。どうやらゆで時間が多すぎたようだ。小型のハラビロカマキリは1分ぐらいでよかったかもしれない。大型のオオカマキリやチョウセンカマキリはどうだろうか。ぜひ今度試してみたい。
さて卵のうはどうか。写真はかなり拡大してある。これも一見美味しそうだが、卵のうから極小の卵を分けるのが難しい。添え物にはいいかもしれないが、これだけ食べるというにはどうやら不向きのようだ。
016 子持ちカマキリと卵のう

コメント
より分けるのは面倒ですね。
やったことはないけれど、周りだけすごく燃えそうじゃないですか?
火つけて周囲が燃えきったら消して、焼けた卵だけを食べるとか無理でしょうか。
これがうまくいけばアウトドアで気楽に口にできるはず。
そういえば最近カマキリ見かけないなぁ。
うーん、さすがせつなさん。卵のうを焼いてしまうというのは驚異の発想ですね。これがうまくいけば一件落着、こんど卵のうを発見したら試して報告します。ところでカマキリ見かけませんか。こちらには結構いますけど…。
畑ではカマキリは益虫になるので、どうか見逃してやってください。。。
うそだろーさん、そうですね、美味しいからといって取りすぎには注意しましょう。