「日経を読んだので」と新潟の坂井さんという方からメールをいただき、イラガのさなぎはとてもおいしいという。さっそく実物を送っていただけることになった。イラガの幼虫に刺された痛い痛い記憶があって、これまでどうも触手が伸びなかったのだが、美味しいといわれれば食べないわけにはいかない。「茹で」「炒り」「バター炒め」で試食。噛むとサックリした噛みごたえがあり、甘味はさわやかで後に残らない。バターをぬると旨味が引き立つようだ。小粒ながら美味。イラガの繭は硬いので、まるで木の実を割って食べているような感じもいい。繭は別名「スズメノショウベンタゴ」といい、雀の肥溜めの意。食欲をそそらない名前ではある。ところで拡大写真のイラガは幼虫の名残もあるようだが、前蛹だろうか。どなたかご教示いただければと思う。
コメント
釣餌に使ったことはありましたが、食用にもなるんですか。
春まで採集・常温保存できる貴重な冬の食材ですね。
近所で集められるので試してみます。
前蛹です。
これが脱皮すると、蚕の蛹に似た感じのものになります。
ナミイラガは珍しいですね。
もう、どこへ行ってもヒロヘリアオイラガしか見かけなくなりました。
ヒロヘリアオイラガは友人が食べましたが不味かったそうです。
食樹によっても味が違うような気がします、送ったものは桜と榎と欅ですが柿の葉を食べていたものが一番おいしいような気がします。
前蛹体から蛹になると又味わいが変わってきます、私は蛹のナッツの様な味わいの方が好きですが前蛹のクリーミーなところも捨てがたいです。
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ついでに注意点を。
この状態はあの忌々しい毒針も柔らかくて安全なんですが
割った時に既に蛹になっていたら、脱皮した皮に注意してください。
乾燥していると毒針の強度が戻っています。
うっかり粉砕してバラ撒いてしまうと地獄が広がります。
足に撒いてしまって、ぬぐったつもりが見えない針が刺さりまくり
幼虫の時以上の悲劇を経験したことがあります。
懲りませんでしたが。
きゃほーい。すいません,変な声を上げてしまって。
繭ですら被れるのに,食用とは凄いですね。
見た目がピスタチオですね…
みなさん、ありがとうございます。やはり前蛹でしたか。ところでせつなさん伝ですが、蛹の脱皮殻に注意、乾燥すると毒針の強度が戻っているとのこと。くれぐれもばらまかないようにしてください。悲惨な地獄がまっているそうですから。
近所のモミジについているものを15、6個とりました。枝からはがしていたら、1つが割れて、メタリックブルーの寄生蜂が出てきました。昨年羽化しながら繭から脱出できなかったようです。開けてみて寄生蜂の幼虫/蛹が出てきたら、味比べができそうですね。