320 都浅黄

京都で14代続く織元「塩野屋」代表の服部さんからメールをいただく。美味しい蛹があるから阿佐ヶ谷のイベントで使ってほしい旨、さっそく送っていただくことにした。そして到着したのが以下の写真である。上の写真の右が今回いただいた蛹、左が従来の蛹、違いは一目瞭然である。下の写真はさっとゆでて皿に盛り、マスタードと香草を添えた一品。


京都福知山産の都浅黄という種類のカイコの蛹である。繭の内側は白いが外側は美しい浅黄色をしている。味は別物といっていい。カイコの種類が違うからではなく、繭をカットして生きたさなぎを取り出して冷凍してあるので、栄養も詰まったままだし、もちろん鮮度抜群でもある。これまでの蛹の臭味もまったくない。冷凍だと皮がつるりとむけるので、シャリシャリした中身を食べてもいいが、衛生面にこだわるなら一度さっと茹でるといいだろう。ほんのり甘いクリーム状になる。いただいたのは前蛹と思われる。もう少し時間の経過した蛹も食べてみたい気がする。臭味がないのでスイーツにしてもいけそうだ。和菓子に使えないかも検討中である。25日の阿佐ヶ谷でお披露目するので期待してほしい。

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コメント

  1. tmnk より:

    高級品…!

  2. らら より:

    写真のものは前蛹じゃなく、すでに蛹になってます。
    前蛹でいるのはせいぜい二日くらいなので、
    繭を足場からはずす前に蛹になってしまうと思います。
    普通はそのあとに繭ごと熱処理して蛹を殺し、
    しばらく保管するので感想して左のように小さくなってしまうのです。
    自分で飼うと普通に右のような蛹を食べられますよ。
    熱処理する前の繭から糸を引くと、残った蛹はちょうどそんな感じです。
    冷凍したのをさっと茹でてってのは魅力的ですね。
    冷凍庫に入ってる繭をいくつか開けてみようかな。
    糸をとると、どうしてもグラグラ煮ることになってしまうので、
    そこまでフレッシュなものはまだ食べたことなかったです。

  3. bugeater より:

    ららさん、ご指摘ありがとうございます。蛹になりたてといった段階でしょうか。冷凍状態だとつるつる皮が剥けて面白いくらいです。宇宙農業サロンの片山先生が皮をむけば臭味はなくなると言っていたのを思い出します。ただもう少し虫体がしっかりしたほうが扱いやすいのですが。さっと茹でで酢醤油って食べ方がシンプルでとても美味しいです。ららさんもお試しください。

  4. よもぎた より:

    とにかく、たべてみたい!
    いろんな料理ができそう。

  5. 出会い より:

    私も昆虫料理食べたことあります^^;とにかく歯ごたえが凄かったこと覚えてます^^;

  6. bugeater より:

    出会いさん、歯ごたえがすごかったというと、どんな虫を食べたんでしょうか。

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