沖縄の松葉さんからビーツを送っていただく。ビーツというとロシア料理のボルシチに欠かせない。私はこれまで缶詰でしかお目に掛かったことがなく、生とは初めての対面だった。茹でると汁が真っ赤にそまる。茹で上がった株状の根を輪切りにすると、内部はさらに濃い紅色をしている。ビーツはアカザ科の植物で、甜菜(てんさい)とも砂糖大根とも呼ばれ、根から砂糖が抽出される。今回はいっしょに茹でてほのかにピンク色に染まったオオスズメバチ幼虫をのせてみた。オオスズメバチ幼虫のアミノ酸の甘味とビーツの甘味が優しいハーモニーを奏でる一品。
21日に沖縄で昆虫を含む自然食を食べる会が初めて開かれる。松葉さんはその主催者。聞くところ50人以上が集まるという。日経を読まれてお電話いただいて以来のおつきあいだ。好奇心旺盛な方でその元気に圧倒される。盛会を祈る。