〈とあるお宅〉というのは通勤途中にあり、実は昨年も「毛虫の研究をしているので」といっていただいたお宅なのだ。枝にたわわにぶら下がっているのを見るとたまらずに玄関に立つ。するとにこやかに迎えてくれ、「どうぞどうぞ全部捕ってください、今年は多いんですよ」と大歓迎される。
ほとんど取り尽くして家の前までくると、一本の桜の木からも毛虫がぞくぞく下りてくるのを発見。しばらく捕る。
合計174頭で大猟。一日フン抜きし、ゆで、小分けにして冷凍する。フンには桜の葉が詰まっているので赤いからちょっと驚くが、なれれば桜餅の香りなどが鼻をくすぐり心地よい。
食べ方としては、はじめてならやばりフライか天ぷらがいいだろう。ダイレクトに視覚を刺激しないし、毛も苦にならなくなる。慣れたら茹でたり蒸したりすると、ムシそのものの味が味わえる。これから10月にかけてガの幼虫は身が詰まって美味しい季節だ。ソーセージのミニチュア版といった食感。
コメント
bugeaterさん、ご無沙汰しております!174匹とは大量ですねー。
毛虫の採取は、箸などを使われるのですか?
一度落ちてきた毛虫に刺されたので、桜の木の下では警戒してしまいます><
しかし魚肉ソーセージのような味だったとは・・・驚きです!
bugeater さま、『シナモン』のサクラケムシの調理法、ありがとうございます…。本当に…大猟…ですね(涙)「たわわにぶらさがった…」…採取がセミ幼虫と違い、ハードルが…高いです…私には。
…やっぱり「サクサン慣れ」の方を次のハードルににようかしら…(悩)
マサルさん、こちらこそご無沙汰しています。サクラには青いトゲトゲのイラガの幼虫がいて、これにふれると強烈な痛みを感じます。イラガも今年は多いようでよく目にします。背中にぽとりと落ちたりしたら大変ですね。サクラケムシはさわっても無害なので手で取ります。
S.C.SHIOさん、ボツワナや南アフリカではたわわにぶら下がったスズメガの幼虫を採取します。まるでリンゴかナシをもいでいるみたいに。その場で内蔵を出し天日干しし、袋につめて町の市場へ持っていくのだそうです。
桜毛虫の煮干しはワーキャー言われながらも
ついに残り1頭になってしまいました。
佃煮も残部僅少です。
佃煮は個によってたれ?の浸透具合に差があるようで、
あまり浸み込まずに皮っぽいものよりは
十分に浸み込んでジューシーなものの方が
はるかに美味しいです。
煮豆やざざむしもそうですが、
ふっくらつやつやに仕上げるには
高度な技術(こつ)が必要なようですね。
スズメガの幼虫は内蔵を出して天日干しですか・・・。
その後どうやって調理するんでしょうね?
我が家のクチナシの木には
毎年オオスカシバの幼虫が五月雨式に大発生します。
毎朝、適度(6cmぐらい)に育ったものから
5~10頭ほど採取してはカモの餌にしてるのですが、
ひと月余りは採取できるので総計200頭超かと・・・。
保存方法が分からずカモに与えていたのですが、
今度は上記の方法を試してみます。
もしクチナシの香りがすれば、
お茶やスープにもなりそうですね。
アフリカではスープに入れて煮戻して食べるようです。昆布や煮干しのように、良いダシが出るのではないかと想像します。
勇気を出して早速サクラケムシ採取に出かけてみました。
ところが、糞は落ちているのに、肝心の虫がどこにもみつかいりませんでした。
公園や街路樹など、公共のサクラを選んだので、ひょとすると役所で駆除しているのかもしれません。
アフリカのスズメガ採り、さながら日本でいえばウニやアワビ採りですね。
市場で「今朝採れたばかりだよ、新鮮だよ」「しっかり干したから良い味出てるよ」とか言ってそうです。
これ 食べられるんですか・・・
ここのブログ 私にとってとってもショッキングだけど目からウロコな感じもします
codaさん、サクラケムシはほのかな桜の香りがしてとても美味しいですよ、来年試してみてください。