季節はめぐり、セミに替わって夜には虫の声が響くようになった。「コロコロリー」と鳴くエンマコオロギは、これから秋の夜長を楽しませてくれる音楽家の代表だ。
家庭菜園などやっているとエンマコオロギを比較的かんたんに手に入れることができる。菜園がなくても近所の草むらにいけばこの時期かならず見つかるはずだ。朝は体温が低いせいか逃げ足も遅く採集しやすい。
朝とったコオロギはタッパーなどの容器に入れて脱糞させ、夕方の調理にそなえる。
熱湯で殺し、ありあわせの野菜と交互に串に刺す。高温の油でからっと揚げる。ビールのお供に最適なおつまみとなる。塩・コショウでいただく。足や羽など揚げてしまえばそれほど気にならないが、むしって揚げればさらに食べやすくなる。
001 エンマコオロギの串揚げ
