002 超小型冷凍庫


ついに長年の夢が実現した。昆虫食材専用の38L超小型冷凍庫(消費電力70W)が我が家の一員になったのである。昆虫が我が家で暗黙裡に食材として認められた証でもある。
これまでは冷蔵庫の冷凍室の一部を間借りしていたので、窮屈この上なかった。これで妻に遠慮することなく、採集した虫はなんでもいれることができる。とりあえず新居へ引っ越した虫達をあげてみよう。
カイコさなぎ、カイコ幼虫、タガメ、アリの卵、セミ幼虫、セミ成虫、ハナムグリ、ショウリョウバッタ、エンマコオロギ、その他
このうちダントツで多いのは最近群馬の製糸会社から購入したカイコさなぎ2kgである。値段は1kgで315円というから、心苦しいので2kg注文したら、すごい量が来てしまった。これだけ安価で栄養価の高い食材は他にないのではないか。これからじっくりと料理法を考えるのが楽しみだ。
 ちなみに製糸会社によると、繭乾燥(乾燥蛹)→繰糸(煮戻し)→生蛹(煮戻し蛹)→再乾燥→乾燥蛹(釣りえさ)というプロセスで仕事がすすむ。生蛹(煮戻し蛹)が食用としては販売されているそうだ。信州の佃煮業者などが買い付けるらしい。
セミの幼虫も30頭ぐらいはいる。今年のセミ試食会で採取したセミの残りである。セミ幼虫は「美味しい昆虫コンテスト」があればつねに上位に位置する食材だから、これは大事につかわなくてはならない。

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コメント

  1. qqq より:

    一瞬家の冷凍庫かと思いましたよ

  2. 泥まみれ より:

    むむむむむ。さうなのだ、俺はかういふ情報を探してゐたのだ。

    >最近群馬の製糸会社から購入したカイコさなぎ2kgである。
    >値段は1kgで315円

    >生蛹(煮戻し蛹)が食用としては販売されているそうだ。

    かういふ蚕様の蛹は誰でも買へるのだらうか。
    「信州の佃煮業者」のやうな業者が仕入れるのは理解できるし、
    製糸業者もかういふところに当然卸すだらうと思ふが。
    普通の個人でも製糸業者から直接買へると安くて量も買へてありがたい。

  3. bugeater より:

    泥まみれさん、在庫があれば購入できます。直接確認してみてください。

    碓氷製糸農業協同組合
    TEL027-393-1101
    FAX027-393-1102
    usui@xp.wind.jp

  4. 泥まみれ より:

    Pupaeater泥まみれです。
    ありがたい情報をありがとうございます。当たつてみます。
    1キログラムで315円といふいい話はけふ日さうざらにはありませんね。
    またいろいろ教へてください。

  5. 泥まみれ より:

    製糸組合から蚕様の蛹を買はうよといふ話を俺のかはいい女房様にしたら、
    かはいい女房様がつひに怒り出して、「変なもの食べるのやめてよ」とか、
    「蟲を食べてる人なんかゐない」と泣きながら大声でわめきました。
    これが数日まへのことです。いまのところ全然口を利いてくれません。
    俺のかはいい女房様はあまり感情的になるはうぢやないんですけど、
    今回はどえらく怒つてゐます。大魔神怒るといつたところか。
    これぢや万単位の貢物でも買つてこないとだめだらうな。
    嗚呼、全く高い蛹になりさうだ。

  6. ぽるこ より:

    >泥まみれさん
    昆虫道を家族に理解してもらうのは難しいことですよね。私の可愛くない家内も虫を飼っているのは知っていますが、よもや食べているとは思わないでしょう。今日セミの幼虫を採ってきて料理しましたが、キャンプ用のコンロを自室に持ち込んで行いました。

    泥まみれさんの奥様のお怒りが鎮まりますよう祈っております。

  7. らら より:

     昆虫食に嫌悪感のある方は、たとえば鉄腕ダッシュでTOKIOがツムギアリを食べたり、蜂の子の寿司を食べたりしている(どちらもかつて本当にありました)のを見て、どう思うのでしょうか。ジャニーズなのに虫を食べるなんてありえない、とかなんでしょうか。

     下手物ではなく、この地方では普通に食べているものだ、というのを聞くと嫌悪感の薄れる人もいますから、最初は居酒屋などで調理済みのイナゴの佃煮あたりから理解を深めるのが良いかもしれません。

     ちなみに、理解のない人をアサダチのような店に連れて行くと、余計に拒否反応がおき「やはりこれは下手物」となりますから、よろしくはありません。

  8. 泥まみれ in どろどろ状態 より:

    暖かいお見舞ひと励ましをありがたうございます。感激してをります。
    かはいい女房様も蟲を食ふ食文化や食習慣があることは理解してゐるし、
    さういふ地域が実際にある(日本では信州など)ことも判つてゐるのですよ。
    要するに俺がポンテキを食ふのを極度に嫌だと思つてゐるやうです。
    もちろん基本は蟲嫌ひといふことでせうけどね。
    かはいい女房様はまだ口を利いてくれません。

  9. らら より:

     結局、なかよしさんなんだなと思いました。蚕が発端だけに、シルク製品などプレゼントしてはいかがでしょう(笑)

  10. bugeater より:

    泥まみれさん、試食会に来る人たちに聞いても連れ合いも好きという例はほとんどありません。自分が厭なことを愛する旦那にもしてほしくないのは当然な気持ちではないかと思います。

    解決法はただ一つ、家で食べずに外で食べることです。わたしも虫取りに山へ出かけるときはいつも携帯ガスコンロ、紙皿、割り箸を持っていきます。取った虫をその場で素揚げして食べることがよくあります。これぞ究極の昆虫料理。とりわけ夏の星空を見上げながら食べ、悠久の昔夜行性で虫食性だったわれわれの祖先が食べた虫の味を想像する、なんとロマンチックなひとときでしょうか。ぜひおためしください。大好きなポンテキを持参されるのもいいかもしれません。

  11. 泥まみれ より:

    皆様、いろいろありがたうございました。
    かはいい女房様と何とか関係修復しました。
    でも、かはいい女房様との約束で、しばらく蟲食ひは中止です。
    それこそ食べちやひたいくらゐかはいい女房様との約束ですので、
    しやうがないでせう。しばらくはこの板でみなさまの蟲食ひをみてゐます。

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