
正月ということで、自宅で養殖している食用マダガスカルゴキブリ(通称マダゴキ)を使い、赤カブ梅酢和えを作ってみた。マダゴキ成虫を茹でて腹部を開き(普通マダゴキは外皮が硬いので開いて中身を食べる)、30分ほど赤カブ梅酢漬けに浸すと、おなかの真っ白な脂肪体がほのかなピンク色に染まる。見た目もきれいで実に美味しそうではないか。臭味はほとんどなく、梅酢のやわらかな酸味でさっぱりといただける。味は淡泊でほのかに甘く、クリーミーだ。あえて食感を例えればいくらか弾力のある豆腐といったらいいか。卵をはらむメスは身も多い。レアな感じでどちらかというと中級上級向けか。27日のひるべに登場する。
221 マダゴキの赤カブ梅酢和え
昆虫料理


コメント
あー
今日だったんですよね・・・どんな味なのかなぁ
酢漬けが初めてだったせいか好評だったみたいですけど、わたしとしては「これは酢漬けじゃなくて水っぽいだけかも」的な感想もちょっと。茹でて殺したあとにさばいて、さらに生姜を加えたお湯で湯がいたのを酢漬けにしてるので、身がゆで汁を吸ってしまって酢の意味がどこまであったのか疑問。でも二度茹では必要なのかな。蟹だって殻を剥いちゃってからは茹でませんよね(むき身を味噌汁に入れたりはするけれど)。でも、色はきれいでした。
完全に酢の味になってしまうと、せっかくの旨味が消えるというのもあるので、酸っぱくなるほどの味付けをしてはいけないんだとは思います。
マダガスカルゴキブリそのものは美味しいですよ。胸のとこまでハサミを入れて、足の付け根あたりまでしゃぶったほうがいいです。足の付け根が美味しいんだよと教えたら、切り落とした足から身を吸ってた人が何人かいたけれど、みんな旨味を感じると言ってました。バッタの足もすすると美味いんだよと、想像すると猟奇的な絵になることを教えておきました、おーほほほほ。
帰りがけにbugeaterさんには言ったけれど、茹でたマダガスカルに梅肉をみりんでのばしたタレか、穴子のタレをちょっとだけ垂らしたのなんて美味しくないですかね。梅肉は味が強いのでちょっぴりがポイント。旨味を強調するなら穴子のタレのほうがいいかなあ。
そういえば、薬用昆虫さんが「漢方薬に入れるシャ虫(シナゴキブリ)は下血の作用があるので女の人が常食するのはどうか」って話をしていて(さすがに常食はしない)、マダガスカルにも同様の作用があるかもしれないという話もしてました(だから、さすがのわたしも常食はしないぞ)。
あと、シャ虫はなぜかオスには薬効がないと言われていて、漢方で使うのはメスだけだなんてこともおっしゃってました。
ららさん、お疲れさまでした。お手伝いいただきありがとうございました。
マダゴキの二度茹では殺菌のためです。大勢でわっとやるので食中毒には敏感にならざるをえません。
成虫はなんでも胸肉に旨味がありますから、マダゴキも胸を開くと結構食べられます。よく見ると脚元にも肉がついているのがわかります。
穴子のタレは美味そうですねえ、今度ぜひ試してみます。