
満を持してマダガスカルゴキブリの登場である。ゴキブリは人類の大先輩なのに尊敬されるどころか嫌われ者である。当会のアンケートでも食べたくない虫で断トツ一位である。サササと走ること、飛ぶこと、脂ぎって黒光りしていることがきらわれる理由だろうか。としたらマダガスカルゴキブリはこの三つのどれにも該当しない。しかも今回は脱皮直後の清潔感溢れる純白の個体をあしらった。数時間で焦茶色になってしまうので、これもなかなか貴重な食材といえる。軽く素揚げし塩・コショウしたネタをトッピングしてある。サクサクした歯触りと淡泊な白身魚に似た味わいといったらいいか。
ゴキブリは漢方では二千年の歴史ある薬として名高い。「シャ虫」と称される羽のないサツマゴキブリの仲間を成分として含む。このゴキブリ製剤「大黄シャ虫丸」は肝炎や乳腺炎などに卓効があるとされている。サツマゴキブリに似て羽のないマダガスカルゴキブリは、その大きさからして薬効著しいものと想像できる。
なぜ平八寿司か。先日千葉出身の方と話しているうちに、話題がゴキブリに及んだ。その人がいうには田舎ではゴキブリの事をなぜか「平八」というのだそうだ。だから学校で「大塩平八郎」が授業に出ると教室中がどっと湧くのだという。よそから来た先生だけが蚊帳の外なのだ。ダイレクトに呼ぶよりこのほうが愛嬌もあり、抵抗感も少ないのではないかと勝手に想像して表題とした。ちなみにトカゲはカマゲッチョ、ムカデはハガチ、マムシはクッチャメと呼ぶらしい。虫が身近であった往時を偲ばせるなんとも楽しい呼び名ではある。

111 平八寿司
食文化


コメント
ぱっと写真を見たら、食べられそうって思いましたが、文章を読んだ後は微妙な気持ちです。完全に洗脳されてますね。(普通種の生体は無意味に苦手です。他のムシは平気だし、同一品種でも昆虫館でガラス越しなら平気なんですけど。)
これは、美しい!
これなら、塩揉みは無理としても、
針生姜と鷹の爪を入れた甘酢に漬けてから、
ごま油を垂らして・・・もけっこういけそうな気がします。
我が家の方では、カマゲッチョはカマキリのことを指します。
群馬でも平野部ではカマギッチョ=カマキリでした。場所によってはカマゲッチョ・カマギッチョはトカゲのことらしいですけど。
それにしても綺麗に殻を剥きましたね。そこまで下ごしらえしてあったらきっと美味しいと思います。あの殻さえなんとかなったら決して不味いもんじゃないですから。
か・・・かわいい
とてもおいしそうですね!
僕も今度食べてみます
ふたばからきました!
よろしく!
2chから来ました普通のゴキブリは無理だけどこんなかわいいゴキブリなら食べれるかも(*´Д`)=з
はじめまして、美味しそうなお寿司ですが、
マダガスカルゴキを飼っている私にはちょっと複雑・・・。
生産性ならデュビアの方が良さそうですが・・・。
これ、すごいね・・・((笑
でもちょっと怖いですね((怖