しょうゆ発祥の地である和歌山県湯浅町のしょうゆ醸造元「丸新本家」が、このほどイナゴを使った調味料イナゴソース(仮)を製造した。先日東京でもその試飲会を開いた。食品メーカーでしょうゆ開発にも携わった経験のある方や、香料メーカー勤務の専門家に試飲してもらった。まだ試作段階ということで特徴的な味や香りを醸せなかったのは残念だが、昆虫を素材とした新たなチャレンジに敬意を表したい。
昨年の大阪セミ会の折、和歌山から参加された「いなか伝承社」の田中寛人さんに昆虫でしょうゆを作ったらどうかと提案したのがきっかけだった。田中さんは地域おこしにとても熱心で、将来的には地元でイナゴ狩りを行い、捕ったイナゴでしょうゆを作るなどで、地域の活性化につなげたい考えだ。