ひるべ初登場かもしれない。「不味さに挑戦!」と題して、竹林で育った蛹になる直前のカブトムシ幼虫を調理してみた。紅茶とネギにしばらく浸けてから茹でて皮を剥くとまるでシャコのようにみえる。三齢幼虫まではお腹を開くと内臓全体に真っ黒なフンが詰まっている感じなのだが、今回はそれがなくて真っ白で柔らかな脂身がとてもきれいだ。ひょっとしていけるかも……と若干の期待。腹側に練りショウガをたっぷり塗りこんでフライパンでバター焼きしてみた。いよいよ試食。予期した通り、やっぱり腐葉土の臭みは消えなかった。皆さんの評価も最低の「1」。「土を凝集させたような…」「納得の不味さ」「良い経験」といった感想。みなさん初めて食べたのだから無理もない。経験者の私としては見た目も食感も非常によくなっている。ただやっぱりこの臭気はなんとかしたい。一昼夜紅茶に浸けるとどうか。八角がいいのではという人もいた。研究に値するツワモノである。
699 カブトムシはやっぱり不味かった、でも……
