018 アブラゼミ残党

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10月30日、多摩川支流の浅川河畔を歩く。15日の試食会のころはまだ大型のトノサマバッタが次々と飛び立っていた芦原も、急速に静寂をとりもどしつつある。一面がすすきの原と化し、冬に向かっていのちの営みが終わろうとしている。
そんななか「ガサ」という異常音が足下で聞こえた。思わず身構える。じっと目を凝らすと、草むらにアブラゼミの残党がいるではないか。手足が動く。まだ生きている。この時期ここで生きたセミを見たのはかつてないことだった。
このまま温暖化がすすめばいったいどうなるのだろうか。我が子孫らはいつしか正月「セミおせち」に舌鼓を打つことになるのだろうか。

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