日曜日の午後、河原の草むらでナガコガネグモとバッタ類を取る。ナガコガネグモは8〜10月が産卵期ということなので、今が旬である。クモを4頭取ったところで暗雲とともに雷鳴がとどろく。慌てて戻ったが家を目前にして雨に濡れる。帰ってさっそく調理し試食する。写真上から(1)茹でグモ、(2)茹でた腹部の断面、(3)揚げグモ。
(1)茹でグモ:足を持って腹部を食べる。外皮はやわらかく身はシコシコした食感だ。味は植物系で例えれば枝豆であろうか。いくぶん青臭いがそれほど嫌味ではなく、かみしめると豆の味が舌ににじむ。
(2)茹でた腹部の断面:外骨格に被われた昆虫と違って肉が詰まっているのがわかる。シコシコした歯触りはこのためだ。
(3)揚げグモ:茹でグモは腹部しか食べられないが、挙げると足までパリパリ食べることができる。頭胸部や腹部はサクサクした食感である。食べやすいがクモ自体の味は感じられない。
下の写真はクモ以外の採集品で、左から、クビキリギス、イナゴ、エンマコオロギ、オンブバッタ2頭で、すべてから揚げ。
283 ナガコガネグモほか
