
昆虫採集にはさまざまな方法があるが、なかでも晩秋から冬期にかけて行われる「朽ち木くずし」はもっとも胸躍る方法だと思う。雑木林などで草むらに朽ちかけた倒木を見かけると、まるで宝箱のように輝いて見えてくる。なかからなにが出てくるかわからないところがびっくり箱のようでもある。
京王線稲城駅から徒歩10分、大好きな雑木林だ。久しぶりである。以前ここで試食会を何度か催したことがある。今回はムカデを取るのが主な目的。
なにがでるかわからないと書いたが、ムカデに関しては「朽ち木くずし」でほぼ間違いなく捕れることは分かっていた。写真のように予想通り幼虫を10頭ほど採集。成虫に出会えなかったのは残念だが、食材としては幼虫の方がやわらかで食べやすい。

ムカデは付け焼きがもっともポピュラーな調理法である。市販のウナギのたれなど絡めてフライパンで焼く。香ばしい匂いが鼻をくすぐる。
スナックとして「ムカデポッキー」も考えられる。ムカデを炒って粗目砂糖など絡めておき、製菓用チョコを溶かしてムカデにコーティングする。ムカデの形をそのまま楽しめるおやつになる。
025 朽ち木くずし(その1)
未分類

