納豆作りは久しぶりだ。近くの川原からイネ科の枯れ草を刈り取って持ち帰る。枯れ草には自然の納豆菌がたっぷりついている。熱湯をかけて雑菌を殺す。納豆菌は熱さに強く死なない。納豆菌のつく結わいた枯れ草を、ゆでた大豆と虫たちを混ぜた容器に一緒に入れて保温すること一昼夜。粘って糸を引く本格納豆ができる。今回虫はカイコ蛹と幼虫、アリの子を使った。カイコ蛹は適度な硬さがあり、大豆との相性がいい。カイコ幼虫はやわらかすぎてグニャグニャした食感がよくない。アリの子も小さいうえに独特のぷちっとした歯ごたえもなくなってしまった。ともあれ久しぶりの大粒の虫納豆丼を堪能した。
676 虫納豆丼
