今日のTBS「世界・不思議発見」の「ソウル路地ウラ大紀行」を懐かしく見た。東大門近くの韓方市場の取材があり、なんとなんとカエルの干物がぶら下がっているのが見えた。このまえ買ってきたカエルだ。テレビを見ている人のなかであれを干しガエルだと分かったのは何人いるだろう。
さらにレポーターの「毒をもって毒を制す、腰痛に効くといわれるある虫はいったいなんでしょう」というようなクエスチョン。ムカデに違いないと思い、そしてやっぱりムカデだった。レポーターは炒ったムカデを美味しいといってポリポリ食べた。
スタジオにも炒ったムカデが持ち込まれ、出演者が1匹ずつ食べる。黒柳さんが完食したとはいえ、美味しいと積極的に評価した人はいなかった。僕も買ってきたムカデ(339の写真参照)を阿佐ヶ谷の試食会で同じように炒ってみんなに食べてもらったが、やはり不評だった。僕自身も消毒薬のような臭いが鼻についた。
ひとつ気になったのは、買ってきたのが中国産だったこと。市場でガラスケースに入ってあちこちの店頭で売られていたのだが、かならず韓国産と中国産があり、中国産がいくらか安かった。韓国産と中国産では頭部の色に若干の相違があり、種類が違うとか、鮮度が違うとか、あるいは加工法に違いがあるかもしれない。なぜならば実際に採集した生きたムカデを炒って食べたりしても、これほど臭みは感じられないからだ。鮮度の問題か、種類の問題か、調理法の問題か。ただ生きた成体はなかなか捕まらないから、成体を干すとこんな味になるのかもしれない。
それはともかくとして、ゴールデンタイムにスタジオでムカデが食べられたことの事実は重い。虫を食べることの社会的な禁忌がだんだんゆるくなってきているのを感じる。われわれにとっては歓迎すべきことではないか。
345 ソウルのムカデ
テレビ


コメント
ムカデを炒めて食べるんですか~~
足がいっぱいある虫は特に苦手なので、文章を読んでいるだけで体がかゆくなってきました^^
昔はイナゴをしょうゆで炒めて食べたものです。
カリカリして夏場の屋台のとうもろこしのような風味がしておいしかったんですが・・・・
ムカデはちょっと。。
342と343のスウェーデンの方はとても好感が持てる取材態度ですね。取材者は当然試食して行くべきです。
韓国のテレビ番組の取り上げ方は、かつての日本の番組同様ゲテモノ扱いの雰囲気が漂っているように見えます。このレベルを卒業するには多少時間がかかるかもしれませんが、通らなくてはならない過程なのかもしれません。
そして、日本のテレビ番組では、黒柳さんがムカデを完食したとは知りませんでした。驚きです!既に「ゲテモノ」扱いを卒業しつつあった昆虫食ですが、それでも本当に画期的な出来事だと思います。TBS、なかなかやりますね。
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こんにちは。
ご無沙汰いたしております。
最近気にしていることがあります。
この記事を読んでいて、干し物というキーワードがあったのでこのコメントを書いていますが、『だし』として昆虫の干し物が利用できないかというものです。
私は今は虫やですが、かつて食品の開発をやっていたので、虫と食品のコラボは大変興味があり、なかでも一般普及させるためには日本人が特に大事にしている『だし』が重要な位置をなすのではないかと信じています。
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栄養学的にみて、イノシン酸、グルタミン酸を多く含むものが『だし』として重要視されているのですが、そのような可能性を秘めた昆虫がいるかどうか検討しています。
そうなると、だしとしての需要もあり面白いかなと…
こういった観点でも昆虫を見ていただけると幸いです。
やはり肉食系の昆虫が動物性のたんぱく質を豊富に含んでおりよいような気がしています。
キノコハンターさん、NHKワールドの取材なので、とても真面目に取り組んでいました。昆虫の栄養について非常に関心があったようです。近々放送され、ネットでも見られるようなので、分かり次第アドレスを公開します。ごらんになってください。
ryuhixryuhi さん、昆虫の神経伝達物質はグルタミン酸だといわれていて、スズメバチのアミノ酸構成をみても、グルタミン酸が多いのが特徴です。成虫は噛むと味わいがあり、旨味は幼虫よりあるのもそのためだと思っています。そんなことから『だし』としての可能性は僕もチラチラ考えていたところです。昆虫は食品としてすぐれているので、煮干しや鰹節のように『だし』として使えたら普及の可能性は高まると思います。ご教示ください。
こんにちわ。
初コメです。昆虫料理ってすごいですね~
びっくりです!!
こんばんは。
やはり『だし』による一般普及は考えておられたのですね。
私のまだ想像でしかありませんが、良質なたんぱく質を得ている半翅目のタガメやタイコウチ、マツモムシの類は可能性があります。匂いがどうかですが、乾燥させることで解消できるでしょうか?あと…
網翅目ではカマキリの類ですね…
ナナフシの類も可能性はあります。
一番気になっているのはレピの幼虫です。無限の可能性があります。
スズメガの類を乾燥させて内臓をとるとどうかなと…
いずれにしても乾燥させるので、大型のものが適しています。
世界的にみて出汁として使っている国はありますか?
スズメバチも可能性はあるかもしれませんが、旨みが成虫で多いのはやはり幼虫との栄養交換で得ているものが多いからでしょうね(VAAMに商品化されているように)、私も今年試してみたいと思います。
く~さん、昆虫料理ってほんとにすごいですよ。なんといっても未知の領域ですから。仲間になってみませんか。
ryuhixryuhiさん、ご専門の立場から試していただけるとは、どんな結果がでるかたいへん楽しみです。僕がとりあえず粉にしたのは、サクサン、カイコ、イナゴぐらいです。サクサンとカイコは独特の味と香りがありますが、イナゴはほとんど無味無臭です。ところでレピってなんでしたっけ。タガメは香りも味もいいので間違いなく使えます。
おはようございます。
レピはレピドプテラつまりガや蝶の仲間、鱗翅目のことです。
なるほど、サクサンは山繭蛾ですし、カイコは文字通り蚕蛾なので、「だし」という観点から肯けます。両者とも独特の味があります。サクサンは皮が固いので、皮を剥いて中身を様々に利用できます。噛むと「旨味」が口中に広がります。カイコも新鮮だと嫌な臭味がほとんどありません。
アフリカでは鱗翅目の幼虫が好まれ、乾燥したものが商品として出回っています。煮戻して食べるようですが、なんだか日本の煮干しに似ていませんか。
なるほど、アフリカではあるんですね。
たぶん日本人に好まれるものがあると思いますが、やはり焦点となるのは入手のしやすさですね。
ちなみにサクサンは韓国でしたか?
ふらふらと流れ着いてしまいました。
どこからみても変な虫の一種にしかみえないシャコエビ(大好物)とか、オキアミ(美味しくない)とか、虫でもお蚕さんのさなぎ(香りは最高)や蜂の子(そこそこ)は食べられるのに、カブトムシの幼虫やら蜘蛛、ゴキは口に出来そうにありません。
サソリやらスズメバチの成虫は、食べたこともありませんが、大丈夫な気がします。何というか、自分でもこの違いがさっぱり分かりません。謎です。
サクサンは中国です。
migraさん、この違いはわたしにも分りません。食べて克服するしかないですね。
ご存じかもしれませんが、中国(?)のニュースで内山さんの昆虫料理が紹介されていますね(^^)
ユーチューブにも出ていますが、ご覧になられましたか?
http://www.youtube.com/watch?v=zA5U5Vsze2M
katamichさん、これはまだ見ていませんでした。ジュンク堂でやったトークイベント関連の映像だと思います。お知らせいただきありがとうございました。