047 栗虫と栗のアンサンブル蒸し羊羹

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台湾の雑誌で紹介されたついでに、いささか季節はずれだが、もう少しきれいな写真を添え、解説文を掲載したい。山道を歩いていて山栗に出会ったら、そこには非常に高い確率でクリシギゾウムシが入っている。ぜひとも採集をお勧めする。
クリシギゾウムシ(栗鷸象虫)
昆虫綱甲虫目ゾウムシ科
(学名)Curculio sikkimensis
象のように口吻が長いゾウムシのなかでも、水鳥のシギを連想させるひときわ長い口吻をもつシギゾウムシの仲間。栗の害虫として知られる。体長6〜10ミリ。雌は青い実に口吻を差して産卵。孵化した幼虫は栗の実を食べて成長し、老熟すると果皮を出て土中で越冬、多くは翌年蛹化・羽化するが、なかには成虫になるのが二年後、三年後になるものもある。
天然山栗を食べたことがありますか。小粒ながら味わい抜群、なにより薫蒸処理(出荷時に密閉して臭化メチルなど毒ガスを充満させて行う殺虫処理)していないので、体にやさしく安心して食べられます。しかもかわいらしい栗虫にも出会えるのですから嬉しい限りです。
 
栗虫って何? それはクリシギゾウムシ幼虫のことで、甘くて栄養たっぷりの栗の実を食べて育つ美食家です。体長10ミリ足らずですが、むっちり太ったクリーム色の健康優良児ばかり。古来よりうまい虫と言われる所以です。取ってきた栗を広げて乾かしておくと、見るからにおいしそうな虫が次々と這い出してきます。
 
ゾウムシというと、パプアニューギニアのヤシオサオオゾウムシが美味で有名です。サゴヤシの髄を食べる幼虫の体長は50〜60ミリと大きいのですが、体つきは同じ仲間だけに栗虫とよく似ています。
 
秋深まるこの季節、蒸し羊羹という和菓子のステージで、山の贅をきわめた栗と栗虫の共演をご堪能ください。
 
水飴にくるまれたプリプリ栗ん子が、噛むとプチッとはぜ、モチモチした蒸し羊羹のソフトな甘みに包みこまれていく味わいのアンサンブルは、筆舌に尽くし難い妙味といえましょう。得難い幸せな食材に賞賛あれ。
【レシピ】(2人分)
●材料
クリシギゾウムシ幼虫 約20頭
天然山栗か非薫蒸栗の甘露煮 8個
こし餡 250g
薄力粉 20g
片栗粉 5g
グラニュー糖 30g
栗の甘露煮の汁 大2
水 大2
塩 少々
●作り方
(1)栗は半量を飾り用に半分に切り、残りは1cm角に切る。
(2)クリシギゾウムシを炒って水飴にからめる。
(3)ボウルに、こし餡、薄力粉(ふるう)、片栗粉を入れて、粉が見えなくなるまで、木べらで練るようにしっかり混ぜる。
(4)耐熱容器に、グラニュー糖、栗の甘露煮の汁、水、塩を入れ、ラップなしでレンジに1分かける。
(5)(4)を熱いうちに(3)にくわえて泡立て器でよく混ぜる。
(6)耐熱容器に移し、1cm角に切った栗をくわえて混ぜ、ラップをしてレンジに3分ほどかける。取り出して木べらで混ぜる。
(7)クッキングシートを敷いた耐熱の型に入れ、厚さ2.5〜3cmにして表面をならし、飾り用の栗をおく。
(8)ラップをして、レンジで2分ほど加熱する。(割り箸をおいた上に型をおくと下からも熱がよくとおる。)
(9)クッキングシートごと取り出し、クリシギゾウムシを飾って冷まし、好みの大きさに切る。

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コメント

  1. てけてけ より:

    「虫」だけに、「蒸し」羊羹ですね(笑

  2. くりーむしchu★ より:

    栗虫の正体はゾウムシだったんですか!以前そだてようと虫のいる栗にコップをかぶせて保管観察してましたが気づいたら家族に捨てられていました。そのときは憤慨していましたがどっちにしろ土がないと育たなかったんですね・・・。

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