
話が前後するが、調理する前に巣盤から幼虫や蛹を抜き取る作業がある。これがばかにならない手間仕事である。昔は近所が寄り合ってワイワイやりながら抜き取ったことだろう。
(抜き取りと下ごしらえ)
1 幼虫はピンセットで頭部下あたりを軽くはさんでそっと抜き取る。

2 蛹はまゆを破りピンセットでそっとはさんでぬきとる。羽化していたらピンセットで頭部と胸部の間をしっかりはさみ、ふた付き容器へ入れるか、あるいはアルコールに漬ける。

3 取り出した幼虫、蛹はさっと湯通しし、小分けにビニール袋へ入れ、冷凍(近日使用の場合は冷蔵)する。


4 成虫は容器ごと冷凍(近日使用の場合は冷蔵)する。
【収穫量】
オオスズメバチ 幼虫 1000g/蛹 780g/成虫 30頭
キイロスズメバチ 幼虫+蛹 500g
ヒメスズメバチ 幼虫+蛹 300g
コガタスズメバチ 成虫 20頭
082 巣盤からスズメバチを抜き取る
昆虫料理


コメント
SECRET: 1
PASS:
突然のメール申し訳ございません。
セガサミーメディアの八木と申します。
ただいま弊社では、インターネットラジオ「KLAP」を制作しております。
その中の、『鴻上尚史の「生きのびるために笑う」』という番組で、ブログ「昆虫料理を楽しむ」をご紹介したく、ご連絡させていただきました。
昆虫料理をゲテモノ食いとして紹介するのではなく、
おいしい料理として紹介しているところに新鮮さを感じました。
インターネットラジオで紹介するだけでなく、URLも掲載したいと考えております。
いかがでしょうか?
何卒よろしくお願い致します。
八木 航
http://www.segasammy-media.co.jp/
yakiwataru@hotmail.com
はじめまして!興味深くいつも読ましてもらってます!!
影響されて缶詰で蜂の子を買いましたが、思っていたよりも
ボソボソしてました。味付けも甘みが強くて好みじゃなかったですし
ぜひ、新鮮な物を自分好みの味付けで食してみたいです。
質問なのですがbugeaterさんはいったいどやって大量の昆虫を入手されているんでしょうか?
地道に野山で採取されているのですか?
一応参考までに、私の方のオオスズメバチの質量のデータを報告します。
電子てんびんを駆使しての、それぞれ10匹ずつの平均です。
・食べごろ幼虫(前蛹を含む)・・・3.0g(脱糞前の最大は5.0g!)
・蛹(白くて柔らかい物)・・・・・・・・2.1g
・蛹(黒くて堅くなった物)・・・・・・・1.9g
・成虫・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・0.8g!!
なんと!成虫は最大幼虫の1/6しか体重がないのですね。
成虫は幼虫からの分泌物のみで生きているそうです。
それで1日に100kmも飛ぶ(バーム談^^)とは・・・!!!?
しかも、あの速さは軽く30km/hを超えているでしょう。
やっぱりあの幼虫、食べれば相当に精が付きそうですね。
マサルさん、蜂の子もそうですが、食材はなんでも取り立てが一番です。暑い中菜園で取ったトマトでもキュウリでもその場で食べるのが最高です。ナスなども膝で叩いて割って醤油をたらしていただくとこんなおいしいものはありません。
蜂の子はおいしいと評判ですが、佃煮の味があまり好みでない人にとっては好印象をもたれないのかもしれません。商品は保存のこともあって砂糖が多いのも難点です。本当は自分の好みの味に調理できるといいのですが、スーパーで売っているものでもないので出来合いで我慢するしかありません。
自然界で大量の昆虫が手に入ることはほとんどありません。地道に集めて冷凍庫に保存しています。この場合鮮度は落ちるのは否めません。購入できる虫もいます。コオロギやミールワームはその代表です。
よもぎたさん、さすが職業柄、詳細な計量をありがとうございました。食べごろ幼虫は最大5グラムもあるとは驚きです。これから女王蜂の幼虫がどんどん成長する時期なので、さらに見事な前蛹になるものと予想されます。ほとんどの巣が薬剤で処理されているようですが、こんな美味いのになんとももったいない話です。