189 バッタ会を終えて考えたこと


今年も恒例のバッタ会が開かれ、総勢15人が参加した。河原でネットを振り、調理し、試食することで、昆虫食の醍醐味を体感し食の原点に触れた集いだったと思う。例会を終えて、昆虫食会のあり方についての二つのことを考えてみた。
一つ目。今回、参加者の方からサクサンを使った昆虫料理の差し入れがあった。美味。感謝。こうして参加者が自慢の昆虫料理を紹介できたらこんな楽しいことはない。それぞれがレシピを持ち寄って意見交換しあう試みもあっていいのではと思った。
二つ目。最近の新しい傾向だが、参加動機として昆虫食を学校で研究テーマにしたからというものだ。今回参加した中学生のA君は総合の時間に「日本の昆虫食」をテーマにしたので体験したくて参加したという。大学生のBさんらも生物資源としての昆虫食を体験したくて参加したという。このまえの阿佐ヶ谷の試食会でもやはり昆虫食を研究テーマとした高校生の参加があった。「昆虫食とは何か」をもっと語り合う場も必要ではないか。
こうした最近の傾向は社会的な潮流と無縁ではないだろう。理想が信じられなくなった21世紀という時代に生きる我々が抱く不安が、食とはなにかを考える方向へ向かわせていると思われてならない。高度成長期には考えられなかった「自給自足」という概念がなんとなくリアリティーを帯びつつある現在、昆虫食材は単なるゲテモノ的地位から、食の原点を探る象徴的な高みに一気にかけあがる可能性なしとはいえないのではないか。

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昆虫料理研究会では、阿佐ヶ谷と高田馬場でそれぞれ月に一度、昆虫料理の試食体験会を開催しています。お気軽にご参加ください。
昆虫食
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コメント

  1. ぽるこ より:

    大変楽しそうな雰囲気が伝わってきますね、私は今回仕事があり参加できなくてとても残念でした。
    次回は是非参加したいです。

  2. 黒い帽子の猫 より:

    今回初めて参加させていただいたのですが、とても美味しくて楽しかったです。

    もっと早くに知っていれば・・・今年の夏は昆虫採集が食料調達の狩りになっていたでしょう!

    またぜひぜひ参加させていただきたいです(*'ー')
    ありがとうございました。

  3. 檸檬 より:

    先日は楽しい会に参加させていただき、ありがとうございました。
    イラストレポ、目下製作中です。もうしばらくお待ちください(^▽^)
    ご期待に添えるものになるようにがんばります。

    今日やってたBS-hiのファーブル特集で、
    ファーブルもカミキリムシの幼虫を食したと言っておりました。
    機会があれば私も挑戦したいです。

  4. bugeater より:

    >ぽるこさん、ジョロウグモがそろそろ捕れる季節ですね。試食をお勧めします。感想を楽しみにしています。

  5. bugeater より:

    >黒い帽子の猫さん、お疲れさま。楽しんでいただけたようでなによりでした。よかったら11月18日予定の試食会にもおでかけください。場所は阿佐ヶ谷です。

  6. bugeater より:

    >檸檬さん、イラストレポ、とっても楽しみです。

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