

新年になって初めて雑木林へ入る。関東地方は天気に恵まれ、日中は林内でも陽差しが暖かだ。あまり大物は取れなかったが、ともかく何種類か「虫の食い初め」をした。
○シロアリ
立ち枯れた木をくずすとヤマトシロアリの集団を発見。けっこうまとまっていたのとピンセットを持ち合わせたので、つまんで口に放り込む。噛むとプチンとはじける食感がいい。先祖返りして5〜6頭つまむ。無臭無味。雌雄の羽アリは中国・雲南省やタイ北部で食習慣がある。ああ、女王を食べたい。
本来生食は避けるべきである。だがあまりにも小さく量も少ないので、数頭つまむ程度なら大丈夫だろうが、保障の限りではない。生食はあくまで自己責任でということで…。
○ムカデ、ハサミムシ、ゴミムシ類、
ムカデは倒木の湿り気のある幹をくずすと採れる確率が高い。今回も10頭ほど幼体をとる。ほかにハサミムシ幼虫数頭、ゴミムシ類数頭を採取。全てその場で素揚げにする。虫類をおかずに持参したおにぎりでお昼。普通ムカデは肉食なので成虫はいくぶん苦い。漢方で薬なのはこの苦みのせいか。ただ冬季に成虫を食べたことがないので、越冬中の味はわからない。今回も幼虫だったので、揚げるとサクサク食べられてしまう。まったく苦みなし。
ハサミムシは夏場ゴミ捨て場などでよく見かけるので不潔な印象がある。逆に冬季の越冬中でしかも幼虫ということで抵抗なく食べることができる。揚げると体長が3倍近くにのびて、白黒の横じま模様が際だつ。どこかで見たなと思う。そうそうゴキブリを揚げた時もこんな感じになる。食感はやはりサクサク。かすかな渋みが残るのは揚げすぎか。
小さなゴミムシ類が越冬中のところを採取。これも揚げるとサクサクとしか言えない。いくぶん虫臭い。
○テントウムシ
林道の斜面にナナホシテントウが2頭ひなたぼっこしていたのを捕らえる。これも素揚げ。普通苦いので食べないのだが、初物なのでいただくことにする。やっぱり微妙に苦く、食べた後口中にじわじわと苦みが広がる。どことなく正露丸の後味。
218 「虫の食い初め」in 雑木林
自然


コメント
テントウムシは汁が毒っぽいので避けてましたが正露丸系ですかw
踊り食いはやっぱ寄生虫が怖いので極力避けてます。
昆虫食の両生類爬虫類って物凄い寄生率ですし。
シロアリに共生してるバクテリアを腸に飼えたらセルロースまで消化できるのになぁ。
西表島など八重山諸島のタカサゴシロアリは木の幹に丸い巣を作るらしいのですが見たことありますか。タイのツムギアリと同じで、目立って取りやすいのではないかと想像します。ただやはり虫体が小さすぎて選り分けるのが大変そうだし、餌も主に枯れた植物なので食味に難があるかもしれません。